海老蔵に襲われた話をブログで暴露した小林麻耶さん。
海老蔵が覆いかぶさってきた時のことを詳細に証言しましたが、
俺のこと好き?と聞かれて、なぜそこで、すきって言う!?
海老蔵にその気があると思わせてしまったら、
もっと危険な目に遭う気がするのに、どうしてそのように応えたのでしょうか。
その心理は性被害にあった人の心理にとても良くにています。
麻耶さんが「本当はその気があった」などと間違ってとらえてしまわないために、
一緒に学んでみましょう。
海老蔵に襲われた話
model pressより
2022年3月27日に小林麻耶さんがブロクで告発した内容です。
妹が亡くなってすぐの話です私は海老蔵の家に寝泊まりをし母のお手伝いや姪甥のフォローをしていましたある日の朝あまりの体力の限界に朝起き上がれず部屋でそのまま寝ていましたすると上から重たいものが覆いかぶさってきました目を開けると海老蔵が私の上に覆いかぶさっていました海老蔵が私の耳元で愛してるって言ってまおがいなくなって寂しいんだあまりの恐怖に声が声が声が声が出ませんでしたすると海老蔵は俺のこと好き?と聞いてきました早くこの場から逃れたいなんとか逃げたいありったけの力をなんとかなんとか振り絞りすきと言いました言うしかなかったから言いました私の身体の上から、どいてほしくて言いました私は、あの日、嘘を、大嘘を、人生最大の大きな嘘をつきましたでも解放してくれませんでしたどこが?どこが好きなの?言ってみてと海老蔵が耳元で囁いてきます怖くて怖くて怖くてでもなんとかしなくてはいけないどうにかどうにかどうにか思い付いた答えを必死に必死に言いましたがいけんがいけん?うける麻耶ちゃん俺の外見、好きなんだようやく私の上から海老蔵はいなくなり部屋から出ていってくれました本当に女なら誰でもいいんだなと怒りが込み上げてきました
海老蔵に襲われたのはいつ?
小林麻央さんが亡くなったのは2017年6月22日です。
今から約5年前のことになります。
なぜ海老蔵の家に寝泊まり?
麻央さんが病気になってから麗禾ちゃんと勸玄くんの習い事や幼稚園の送り迎え等、
お世話をしてきたのは麻耶さんとお母さんだったと麻耶さんは言っていました。
麻央さんの生前からずっと海老蔵の家に寝泊まりしていたのでしょう。
麻央さんをを亡くして皆辛かったけれど、お母さんと麻耶さんはお互いに支え合い、
幼い子どもたちの世話を懸命にしていた日々でした。
どういう状況?
寝ていて目が覚めたら上に乗られているという衝撃の展開。
突然の状況に軽くパニックになりますね。
亡くなった妹の夫ですよ?
自分の夫じゃないし、恋人でもない人が、寝ている自分の上に覆いかぶさっている状況って、
怖すぎます。
めっちゃ嫌です。
なぜ好きっていう?
早くこの場から逃れたい一心で、
相手に対して誤解させるような発言をしてしまう。
逃れたいのなら、「きらいっ」って言えばいいのにと思いますよね。
そこが、本当に人間の内面について知ることの難しいところです。
この心理については後ほど。
海老蔵どうした?
それにしても海老蔵どうした?
いくら妻を亡くして寂しいからって、どういう勘違いをしているんでしょうか。
麻耶さんが献身的に子どもたちの世話をするのは、自分に気があるからとでも思っていたのでしょうか。
実際そういう声もネット上ではたくさんありましたよね。
だからといって、当事者が勘違いする?
稀代のモテ男ですけど、とても魅力的な人なのでしょうけど、
必ず、常に、相手の同意は必要ですよ。
性被害者の心理
小林麻耶さんの一見矛盾しているように見える、
すき
という発言。
これを聞いて、性被害者の話を思い出しました。
被害者サポートセンターおかやまHPによると、
性犯罪被害者の心理に基づいた行動が示されています。
まず性犯罪被害者には5つの抵抗義務が課せられていて、
それをしないと、被害者の話は疑われ、信用性が否定されることになります。
- 回避 被害を予測する
- 抵抗 被害にあったら抵抗する
- 逃走 被害にあったら逃げる
- 救助要請 被害にあったら周囲に対して助けを求める
- 直後開示 被害にあったら警察にすぐに届ける
これについて昔からよく言われますよね。
でも最近では心理学や生理学的に考えて
5つの抵抗義務に当たる行動はできないのが当然
であるということが解ってきました。
そのことを理解するのは本当に大事なことです。
特に被害に遭ってからの抵抗・逃走・救助要請は
9割以上の人ができないそうです。
それは心理(心)の問題ではなく、
生理(体)の問題であり、相当な訓練を積んだ人にしかできないくらいのレベル。
性被害に遭ったときにぎゃーぎゃー泣き喚いて抵抗する人なんて1割いないんです。私の経験では,1%くらいしかいないと思います。ヒーローみたいに戦って逃げ出せる人も滅多にいません。性犯罪の被害者で茫然自失で凍り付いてしまう人は,恐らく9割以上になります。そして,これは,メンタルの問題でなく身体のレベルで起こっているというのが,生理学の「すくみ反応」です。すくみ反応というのは,受動的なストレス刺激で体が動かなくなる,血圧も心拍も低下し,身体全体が副交感神経優位の状態で何もかもがダウンする状態になります。
被害者サポートセンターおかやまHPより
動物でいうと擬死みたいな状態だそうです。
性犯罪に遭っている間に被害者に起きていることというのが、
よく分かるのが以下の説明。
前後の部分はHPで確認してもらいたいですが、
- 被害の瞬間 先述の「すくみ反応」が起きて、頭が真っ白で、身体も凍りついてしまいます。
この時間は訓練によって短縮できますが、最大1日近く続くこともあるそうです。 - すくみ反応の間に 物理的に抵抗できない状態にされてしまう。
裸にされたり、覆いかぶさられたり、縛り上げられたり、連れ込まれたり。 - 従順・懐柔反応 被害を最小限にするために本能的に加害者に迎合的態度を取る。
多くの人は,私が仮に「従順・懐柔反応」と呼んでいる反応を示します。つまり,犯人に対して非常に従順に振る舞って生存率を最大化し,何とか相手を懐柔して被害を最小化しようとする対応です。非常に迎合的に振舞うことによって殺されず,怪我もしないで済みます。これは,人間が生き延びるために,生存率を最大化し,被害を最小化しようとする原始的防衛反応です。被害者は,なるべく早く犯人に立ち去ってもらうため,犯人を怒らせないように,その機嫌を取り,迎合的に従順に振る舞います。それと同時に,懐柔策を取る人も多く,あるかないか分からない相手のなけなしの良心を目覚めさせ,強姦既遂に至らないでやる気をなくさせようとしたり,妊娠を避けるために「せめてコンドームをつけて」と頼んだり,最悪の被害を免れようという努力するのです。見た目はあまり暴れて抵抗したりしていませんので,再現実況見分をすると,合意のときと一見同じように見えますが,被害者本人は,生き延びるために必死だったのです。
被害者サポートセンターおかやまHPより
そうなんですよ。
原始的防衛反応なんですよ。
そういうものなんです。
でもこれが後々被害者をずっと苦しめる。
性被害を予期・回避できず・抵抗できなかった無職で惨めな自分を認識し、
相手に迎合的態度を撮ってしまった後悔と自分への失望により、
自尊心を失います。
その思いは一生忘れられない
性犯罪が魂の殺人と言われる所以です。
小林麻耶が嘘で好きと言ってしまった理由
小林麻耶さんのケースで言えば、
麻耶さんは気がついたら海老蔵が覆いかぶさっている状況に置かれ、
一気に反抗抑圧状態に陥っています。
麻耶さんも「恐怖で声が声が声が声が出なかった。」と言っていて、
これは完全に「すくみ反応」起こしていますよね。
当然身体も全く動かなかったはずです。
上に乗られ、抵抗ができないとなった時、本能的に相手に迎合的な態度を取る。
それは当然のことなのだということが、上記のことを知れば解ります。
結果的に性犯罪には至らなかったし、
海老蔵さんにそんな気はさらさらなかったのかもしれません。
でも、麻耶さんにとっては、突然身体の自由を奪われた状態で、
性的なことを想起させるやり取りは、
恐怖体験以外の何物でもないし、
怒りや、嫌悪の思いが湧き上がってくるのも当然です。
抵抗できなかった自分に対しても、悔しい思いでしょう。
まとめ
小林麻耶さんによる海老蔵に襲われた話の暴露は、
ファンでない人達にとっても衝撃的な内容です。
きっと炎上するし、嘘かホントかの議論にもなるでしょうが、
その内容について、小林麻耶さんの抵抗義務違反を指摘する声が上がらないことを祈ります。
すきって応えたからって、決してその気があったということにはならない
ということを多くの人が理解することを望みます。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。