美ら海水族館のジンベエザメの死因に違和感。骨格異常ではない本当の死因は?

美ら海水族館で13年飼育されていた
メスのジンベエザメが死んだ

世界最大にして
プランクトンを食べる
優しいサメであり

背中の模様の美しさや
ゆっくりとした優雅な泳ぎ

美しいサメだった

琉球新報が
メスのジンベエザメが治療のために
海上いけすに移されたことを報じたのは22日

死んだのは17日なので
その時既に死んでいた

死亡のニュースも今日22日に出て

大きな動物の死により
現場は解剖などの処理に
大忙しということだろうか

死因は骨格異常とする報道に
違和感を感じます

なにかニオウ・・・

事件のニオイ・・・?

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死んだジンベエザメの死因

ニュースは

「口の中の骨格の異常や
消化管のねじれが見つかり
ジンベエザメは餌が食べられなくなり
弱っていった可能性」

と死因を報じています

美ら海水族館のサイトには

本個体の死亡について

海上生簀へ移動後も獣医チームを中心に最善の治療を続けておりましたが、残念ながら死亡が確認されました。
【剖検結果】
■飼育年数:13年2ヵ月(予備水槽での飼育期間含む)
■死  亡  日:令和3年6月17日(木)
■死亡原因:詳細に剖検を行った結果、上下顎を支持する舌弓の骨格系である基舌軟骨および角舌軟骨と神経頭蓋前部腹面が上方に著しく傾くことで開口幅が制限されるなど、骨格構造に異常*が確認されました。
過去の飼育記録より、水族館での飼育開始以前に外的要因による異常が発生し、成長とともにこれらの変形の悪化が進行、摂餌障害を引き起こしやすい状態だったと考えられます。
また、生前より超音波画像診断で胃と腸を繋ぐ幽門部の通過異常が確認され、剖検では顕著な捻じれの異常があることが分かりました
これらの症状により、取り入れたエサが消化器官内で停滞し、十分な量の栄養を腸で吸収することが困難であったことが示唆されました。
当館では、さらにCT等の画像診断による詳細な分析を進め、科学的知見の収集と情報の共有に努めてまいります。
本個体は、日本国内で最も長く飼育されたメスのジンベエザメ個体でした。当館での13年間の観察を通し、多くの新知見が得られ学術論文で公表されるなど、繁殖生理や生態の解明に大きな貢献をしました。
沖縄美ら海水族館では、今後もジンベエザメの生態や生理学的研究を通して、本種の繁殖や保全に寄与していきたいと考えております。
*Harvey‑Carroll et al. (2021)で報告されたblunt trauma (鈍的外傷)と同様の症状

口の中の骨格異常については

水族館に来る前の外傷によるものであり
少なくとも13年前からあった異常です

飼育直後や
自然界では
この状態で
個体を維持するだけの餌が摂れずに
衰弱していくということは
十分にあり得ますが

飼育下において
十分な量の餌を
口の前にドサッと落とす
給餌の仕方で

食べられなくて衰弱という図式は
ありえません

この個体は

1か月ほど前から摂餌が不安定となる症状がみられました。血液検査などの所見から、平常時と比較して体力の低下傾向を示す値がみられたため、一旦隔離して飼育を行いながら、慎重に観察と療養を行う必要があると判断いたしました。

1ヶ月前から
餌を食べなくなってきていたということですよね

血液検査で体力の低下を示す値とは
なんでしょう

低蛋白血症でも起こしていたということでしょうか
低血糖か

なにか栄養不足のような血液の状態だったと考えられます

体力低下も骨格異常による摂食障害も
食べられなくなった原因ではなく

食べられなくなった結果です

本当の死因は餌?飼育環境?

人工飼育下では餌の多様性が下がりますので

何かしらの栄養素が不足する可能性は
考えられますが

美ら島水族館は
オスのジンベエザメを
世界最長の飼育記録となる
25年間
飼育しており

餌の内容
飼育環境のいずれも

問題がないということが
実績から証明されています

だからこれも違う

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本当の死因は寿命?

ジンベエザメの胎子

ジンベエザメの寿命は70年ほどと言われていますが

最近はサメ類の寿命が300年とか400年というものが
わかってきていて

ジンベエザメも
100年くらいは生きるかもしれない
とも言われています

約30年ほどで成熟するということですが

卵巣内の卵の成熟度合いや
血中ホルモンの値などから

この個体はまだ性成熟していない
推定されています

なので寿命どころの話ではなく
オトナになる前に
死んでしまったような状態です

本当の死因は幽門狭窄?

今回の剖検では
顕著なねじれの異常が
幽門(胃の出口のところ)に見つかったそうですね

生前のエコーというのが
今回の療養中のものなのかはわかりませんが

胃の出口の通過障害の所見もあったようでした

幽門狭窄があると
通常は嘔吐します

食欲不信だけで
吐かないのだろうか

サメってそもそも吐くのか?

魚類は嘔吐しないのかなあ?

調べてみたところ

普通の硬骨魚類は
釣り上げた時に
吐くことがあるそうですが

軟骨魚類は違うのかなあ

肉食のサメは胃を吐くそうです
食べたものも吐きます

ジンベエザメがどうかはわかりませんでした

でもまあ胃の出口がなにかの原因で
完全に狭窄してしまったら

食べ物が食べられないので
死因になります

幽門部の狭窄は
筋肉の肥厚によるものや
腫瘍によるもの

とにかく剖検すればその理由はわかります
そういうものが見つかれば
それを明記するでしょう

器質的な異常がないのに
狭窄したのだとしたら
やっぱりよくわかりませんね

なんでそこが捻れちゃうかなあ

結局はわからないってことになるのかもしれません

そういうことも
よくあります

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まとめ

今回のジンベエザメの死因に
ものすごい違和感を持ってしまったので
詳しく調べてみましたが

結局良くわかりませんでした

これじゃあ敏腕刑事には
なれません

もうちょっと証拠がいる・・・

動物園の剖検の仕事をしたことがありますが
原因がはっきりしないことは
よくあります

美ら海う水族館は
学術論文もいっぱい出していて
今回のジンベエザメに関しても
沢山のデータを持っているので

この後また論文等で
発表するのかもしれません

その時はまた追記であげていきます

美しいサメが
若いうちに死んでしまったと思うと
しんみりとしてしまいます

美ら海水族館には
もう一頭メスの成熟前のメスがいますので

いつかそのメスと
オスのジンタが
繁殖に成功する日を
楽しみにしています

最後までお読みくださり
ありがとうございました

 

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